- 2024.01.18
赤字サロンでもM&Aは可能? “小規模赤字サロン売却のポイント・前編” に関する解説
- 売りたい方
- 買いたい方
小規模かつ赤字のサロンはM&Aが難しいでしょうか?居抜きの募集しか出来ませんか?というご質問を頂くことがあります。
結論としては「M&Aは可能」です。但し、小規模サロンだから・赤字サロンだから抑えるべきポイントもあるため、ここの理解が重要です。
この記事では、まずは前編としていくつかの角度から「赤字サロンでもM&Aニーズが高い理由」に関して解説を行いつつ、居抜きとM&Aの違いに触れながら「小規模赤字サロンの売却のポイント」に関してわかりやすく解説いたします。
結論として小規模赤字サロンでも買収ニーズはある
前回の記事において厚生労働省発表・令和4年度衛生行政報告書を取り上げましたが、その調査による公表数値を基に算出すると、理美容室数はこの1年間に1万3500店舗ほどが閉店したのに対して、1万7000店舗ほどの新規出店が行われてたということが分かります。
新型コロナウィルス感染症による社会情勢の不安が残っている状況下においても1万7000店舗もの理美容室が新規出店しており、それに加えて衛生行政報告書の調査対象外となるネイルサロンやエステ・SPAが存在しています。
このことから、美容サロンの出店ニーズは今現在においても大変多い状況にあるのが分かります。
また出店における実態として、スケルトン物件(トイレや天井なども無いコンクリート躯体むき出しの状態)からの施工には高額な費用が掛かるため、閉店サロンの内装を引き継ぐケースが多く、美容サロンの居抜き物件検索サイトの「サロン不動産ネット」では、本記事の執筆時点で4万7000人弱の登録者数となっており、物件検索サイトという性質から登録者の大半は居抜き物件を引き受けたい方となります。
これらの客観的事実を総合的に分析した結果としても赤字・黒字を問わず美容サロンのニーズは高い状況にあり、サロンM&Aネットの成約済み案件にも赤字サロンが多数含まれることからも「小規模赤字サロンの買収ニーズはある」と結論付けることが出来ます。
居抜きとM&Aの違い
一般的な小規模サロンの売買時における代表的な選択肢として「居抜き」と「M&A」に大別されます。
居抜きの場合は「店舗の内装・設備等の資産を売買」となります。
対してM&Aの場合は、株式譲渡スキーム・事業譲渡スキームという承継の手段によって異なる点があるものの、一般的に「店舗の内装・設備等の資産に加え、材料や器具・WEB媒体(SNS含む)・お客様情報・サロン名称・スタッフ」までを引き継ぐ形になります。
よってこれらの違いを分かりやすく表現すると
・居抜きは売上を作るための場所(設備含む)だけを売買する。
・M&Aは売上を作るための場所(設備含む)に加えて「現在の売上と利益を維持できる環境」を含めて売買する。
このように表現することが出来ます。
「居抜き」を選ぶべきか「M&A」を選ぶべきかという選択基準に関しては様々な環境によって異なるためケースバイケースですが、まずはM&Aで募集を行い、状況に合わせて居抜きに切り替えるという手段があり、BGパートナーズが運営する「サロンM&Aネット」と「サロン不動産ネット」の両方でサポートをすることも可能となっております。
小規模赤字サロンのM&Aニーズがある理由
ここでポイントとなるのは、M&Aの場合「環境」を承継するという部分であり、この環境として最も重要なのは「技術者」が在籍していることになります。
前述の令和4年度衛生行政報告書によると、美容室1店舗における従業員数平均は約2.1人、理容室1店舗における従業員数平均は約1.8人となります。
この数値が表す通り、技術者の確保は各サロンの大きな課題であり、そこで発生する求人広告費や教育費は新規出店時のコストの中で多くの割合を占めます。
よって、買い手のメリット視点で見た場合に
・居抜きの場合は「初期投資のうち内装費や設備投資が軽減」される。
・M&Aの場合は「初期投資のうち内装費や設備投資、求人費・教育費が軽減」され、加えて「一定の売上がある状態」で開業できる。
という表現となります。
これらのことから、赤字サロンであってもM&Aは買い手にとって魅力があり、実際にサロンM&Aネットでは多くの赤字サロンM&Aの実績があるという理由に繋がっています。
サロンM&Aネットのフルサポートプランでは、これらM&Aの進め方や状況に応じた居抜きへの切り替えに関しても専任コンサルタントによるサポートをいたします。
セルフプランをご利用の際もお電話やメールにてサポートいたしますので、サロンM&Aネット事務局までお気軽にご相談ください。
さいごに
サロンM&Aネットは、美容サロン事業を営む皆様の事業承継に関するお悩みを全力でサポートいたします。
「M&Aは初めてだから不安だ」という気持ちは当たり前のことです。
私達は美容サロン事業に特化したM&A仲介事業者として、15年以上に渡る豊富なサポート経験がございます。
M&Aに限らず、出店や閉店に関するお悩みやお困りごとがございましたら、無料相談を受け付けておりますので、お電話やお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
美容サロン事業の売却・買収について
ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。Contact
どのようなご相談ですか?