【セミナーレポート】M&A成功のヒントを公開！！

• 売りたい方
• 買いたい方

セミナー動画 成功事例 M&A豆知識

2025年9月30日にオンラインセミナーを開催しました✨

このセミナーで何がわかる？

美容室のスモールM&Aを「人と方向性」を軸に成功へ導く実践知を、
倒産危機から再起し6年で16店舗まで成長させた
株式会社チューン代表・川原田氏とBGパートナーズの執行役員 久下が語ります。
本セミナーでは、離職ゼロでの引き継ぎ設計、
赤字・一人サロンでも再生可能な判断軸について具体的に学べます。

倒産危機から再起、M&Aで16店舗へ

川原田氏は独立開業後、2店舗目を出店した矢先に経営が悪化し、
キャッシュが「あと2か月」で尽きる瀬戸際に立たされました。
本店を譲渡して倒産・破産を回避した経験が、大きな転機となったそうです。

 その後は経営を一から学び直し、仕組み化を徹底しました。
「自分は“買ってもらえて助かった”。同じように困っているサロンをM&Aで救い、成長させたい」
そう考え、1店舗から16店舗へ拡大。
現在はM&Aオンリーで100店舗を目指す挑戦を進めています。

経営能力の再学習と「人と方向性」の一致

経営は「場当たり」ではなく型をつくることが重要です。
毎日のコミュニケーションや動画マニュアル化など、仕組みで運営を回します。
買収にあたって、川原田氏が最初に確認するのは人と方向性の一致です。
数字は大切ですが、まず人を見極め、
並行して数年分の事業計画を組み立てることが成功率を高めると言います。

事例① 都内・地域密着型サロン

ポイント：店長の若手抜擢＋毎日コミュニケーションで回復

都内の住宅街に根づく4名体制の地域密着型サロン。
オーナーは技術力に優れ、スタッフやお客様からの信頼も厚い存在でしたが、
店舗経営や数字管理には課題があり、伸び悩んでいました。

買収後は、まず日々のコミュニケーションを徹底。
毎朝のミーティングや営業後の短い振り返りを通じて、
「何を目指すのか」「今日やるべきことは何か」を全員で共有する習慣をつけました。
これにより、スタッフの行動が目的と結びつき、現場の雰囲気も引き締まりました。

また、オーナー自身には「トップスタイリストとしての強みを最大限に発揮してほしい」と伝え、
プレイヤーとしての役割に専念できる環境を整えました。
一方で、組織運営の責任は最年少のスタッフを店長に抜擢することで担わせ、若手リーダーの成長機会を創出。
オーナーと店長の役割分担が明確になり、組織全体のバランスが取れました。

こうした取り組みの結果、店舗は再び活気を取り戻し、安定的な運営が実現。
さらに、新たなスタッフ採用にも成功し、成長に向けた好循環が回り始めました。

事例② 中部・一人サロン（赤字）

ポイント：長期視点＋2名採用成功／収益は漸進でも“人柄と前向きさ”でGO

中部地方の郊外に位置する一人営業の小規模サロン。
オーナーは地域のお客様に長く愛されてきたものの、売上は減少傾向にあり、経営は赤字を抱えていました。
数字だけを見ればリスクの大きい案件でしたが、
川原田氏はオーナーの誠実な人柄と「お客様にもっと喜んでもらいたい」という前向きな姿勢に可能性を見出し、買収を決断しました。

買収後は、遠隔地であることを補うために、オンラインでの定期的な意思疎通を重視しました。
業務の進め方や接客のスタイルは、すべて動画マニュアル化して共有。
オーナーは自分の強みを活かしながら安心して働ける環境を得ることができました。

時間をかけて丁寧に体制を整えるなかで、2名のスタッフ採用に成功し、サロンは3人体制へと拡張。
収益はすぐに急上昇したわけではありませんが、着実に改善の兆しが見え始めました。
「短期的な成果よりも、長期的な成長を見据える」という方針が功を奏し、
地域に根ざした再生の一歩を踏み出すことができたそうです。

M&Aに関する「よくある質問」

続いて、M&Aに関する「よくある質問」について、川原田氏にご回答いただきました。

Q.赤字や一人サロンでも譲渡できますか？
A.はい、可能です。

川原田氏：重要なのは「現状を正直に開示すること」です。
売上や収益が赤字であっても、そこに至るまでの背景や、
オーナー自身の姿勢、人柄、地域での信頼関係といった数値では測れない価値が評価されることがあります。

実際に、地方で一人営業を続けてきた赤字サロンでも、
オーナーの前向きな姿勢を評価し、再生計画を立てることで譲渡に成功した事例があります。
短期的な黒字化は難しくても、長期的な成長シナリオを描けるかどうかが判断のポイントになります。

Q.スタッフへの告知タイミングはいつですか？
A.原則として「事業譲渡が成立する前」に行います。

川原田氏：スタッフは働き方や待遇の変化に敏感です。
不安を抱えたまま譲渡が進むと、離職やモチベーション低下につながりかねません。
そのため、事前に一人ひとりと最低3時間の面談を行い、
契約条件（雇用か業務委託か）、給与体系、今後のキャリアイメージを丁寧に説明します。
また、メリットだけでなくデメリットも包み隠さず伝えることで、スタッフが安心して将来像を描けるようにします。
こうした取り組みにより、これまでの譲渡では離職ゼロでの引き継ぎを実現してきました。

Q.地方案件も対応できますか？
A.はい、可能です。

川原田氏：物理的な距離がある場合でも、オンラインでの毎日のコミュニケーションや、
技術・接客の動画マニュアルを活用することで、遠隔地でも安定した運営が可能です。
たとえば、技術チェックをオンラインで実施したり、
電話応対やカウンセリングのロールプレイを動画で共有したりすることで、現場と本部が常に同じ水準を保つことができます。
さらに、新人フォローやトラブル対応も全社的にサポートする体制を整えているため、
地方や郊外のサロンでも安心して譲渡を進められる仕組みがあります。

セミナーのまとめ

川原田氏の経験から導かれるM&A成功の本質は「人」と「方向性の一致」です。
スピード感のある進行、スタッフへの丁寧な引き継ぎ、
遠隔でも回せる仕組みが、スモールM&Aを確実に成功させる鍵となります。

ここまで紹介した内容はごく一部です。
以下のサムネイルをクリックしてセミナーのアーカイブ動画をご覧ください。

また、早速M&Aについて相談したいという方は、
ぜひBGパートナーズの問い合わせフォーム（ページ下部にございます）より、お気軽にお問い合わせください。