- 2025.03.26
そもそもM&Aって何?経営者なら知っておきたい基礎知識
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M&Aは企業の合併と買収を意味する言葉
M&A(Mergers and Acquisitions)は、
企業の合併(Mergers)や買収(Acquisitions)を指す言葉です。
その言葉通り、「会社を売る」「会社を買う」ことを「M&A」と言います。
美容室経営においても、店舗の拡大や事業承継、経営の安定化を目的として、M&Aが活用されるケースが多々あります。
M&Aにはいくつかの方法がありますが、以下の2つが代表的です。
株式譲渡
会社の持ち主(オーナー)が持っている「株式(会社の権利)」を、別の人や会社に売ったり渡したりすることです。
これによって、新しく株式をもらった人や会社が、その会社の経営をする権利を持つようになります。
例えば、Aさんが会社のオーナーだったけど株をBさんに売ると、Bさんが新しいオーナーになり、会社を動かせるようになります。
これが「株式譲渡」です。
事業譲渡
会社が自分の持っている事業の一部や全部を別の会社に売ることです。
売った後は、その事業を買った会社が運営することになります。
例えば、A社が複数の事業を展開しており、その一つとして美容室を運営しているとします。
A社が美容室の経営をやめたくなり、B社にその美容室事業を売ると、B社が引き継いで運営するようになります。
これが「事業譲渡」です。
店舗経営におけるM&Aのメリット
M&Aは、店舗の経営者にとって多くのメリットがあります。
ここでは、売る側(譲渡側)と買う側(譲受側)のそれぞれの利点をわかりやすく紹介します。
売る側(譲渡側)のメリット
①後継者がいなくても事業を続けられる
家族で経営している店舗では、後を継ぐ人がいないことがよくあります。
M&Aを活用すれば、他のオーナーにサロンを引き継いでもらい、お店を存続させられます。
②従業員の雇用を守れる
オーナーが引退するときM&Aを活用すれば、新しい経営者のもとでスタッフが引き続き働ける可能性が高くなります。
③資金を得て、新しい人生をスタートできる
店舗を売ることで、まとまったお金を手に入れることができ、それを老後の生活や新しい事業の資金に使えます。
④経営が苦しい店舗を整理できる
赤字経営の店舗を売却することで、経営を立て直しやすくなります。
買う側(譲受側)のメリット
①すぐに事業を拡大できる
新しい店舗をゼロから立ち上げるよりも、既にある店舗を買う方が短期間で顧客を増やせます。
②ブランド力を高められる
知名度のある店舗を買収すると、そのブランドのイメージを活かして自分の会社の価値を上げることができます。
③優秀なスタッフや設備をそのまま活用できる
買収した店舗のスタッフや設備をそのまま使えるので、新たに人材を採用したり設備をそろえたりする手間が省けます。
④競争に強くなる
ライバルの店舗を買収すれば、そのエリアでの競争力を高めることができます。
このようにM&Aは、店舗の「売る側」「買う側」双方にとって、経営をより良くする選択肢の一つになります。
美容室経営におけるM&Aのデメリット
M&Aにはメリットが多いものの、注意すべきリスクやデメリットも存在します。
売る側(譲渡側)のデメリット
①客が減る可能性がある
オーナーが変わると、それまで通っていた客が「いつもの雰囲気と違う」と感じて、離れてしまうことがあります。
②スタッフが辞めてしまうかもしれない
経営者が変わることで、スタッフが「働き方が変わるかも?」と不安になり、辞めてしまうことがあります。
③思ったより高く売れないこともある
必ずしも希望する価格で売れるとは限りません。
交渉次第で値段が変わることもあります。
買う側(譲受側)のデメリット
①店の問題ごと引き継ぐことになる
買収した店舗が赤字だった場合、そのままの状態で引き継ぐことになるので、改善しなければいけません。
②経営のやり方が合わない
店舗ごとに「お店の雰囲気」や「働き方のルール」が違うため、新しいオーナーのやり方になじめないこともあります。
③買った後にもお金がかかる
店を買った後で、新しい設備をそろえたり、広告を出したりするために追加でお金が必要になることがあります。
M&Aは経営の大切な選択肢
M&Aは店舗経営において単なる「売り買い」ではなく、美容室の未来を考える経営戦略の一つです。
今後の経営をどうしていくかを見据え、自分にとって最適な選択肢を考えてみましょう!
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