2023.03.31

小規模美容サロンの事業譲渡と居抜きの違いは?スキーム選択のポイントに関する解説

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解説記事

最近ではM&Aという言葉も一般的となり、美容サロンにおいても年間を通じて大小様々なM&Aが実行されておりますが、従来より美容サロンの出店・退店時に選ばれてきた「居抜き」という手段はいまでも多く選ばれています。

この記事では、売り手と買い手の視点から「事業譲渡」と「居抜き」を比較して、どちらのスキームを選択するのが良いのか?という観点での考え方をわかりやすく解説いたします。

 

小規模美容サロンにおける「事業譲渡」と「居抜き」の違い

一般的な小規模サロンの売買時における表現として、事業譲渡の場合は「店舗の内装・設備等の資産に加え、材料や器具・WEB媒体(SNS含む)・お客様情報・サロン名称・スタッフ」までを引き継ぐ形になり、居抜きの場合は「店舗の内装・設備等の資産を売買」となります。
①事業譲渡は場所に加えて「現在の売上と利益を維持できる環境」を含めて売買する。
②居抜きは売上を作るための場所(設備含む)だけを売買する。
簡易的には上記のように分類すると、自身にとってどちらの選択肢が適切であるかのイメージがつきやすいと思います。

なお、株式譲渡スキームの場合は会社の株式(=経営権)を売買しますので、②をベースにサロンを管理する上で必要な本部機能や会社自体の資産(現金・預金含む)や負債(借入金や未払い仕入費用他)各種契約まで引き継ぐことになります。
時間のかかる各種契約の名義変更などが簡略化できる点や従業員の再雇用手続きが省略できるなどのメリットが大きい反面、特に買い手にとっては弁護士や税理士・会計士等の支援とそれに伴う高額な報酬や、当社のようなM&Aのプロの支援を無くしては大きなリスクが伴う可能性がありますため、サロンM&Aネットでは小規模サロンのM&Aにおいては事業譲渡スキームをお勧めしております。
特に小規模サロンの場合、譲渡価額に対して売り手・買い手共に必要となる費用が高額となってしまうことも理由の一つに挙げられます。

規模の大きい複数サロン一括譲渡時には特に有効な株式譲渡スキームのご支援も当社では行っておりますので、ご検討中の企業オーナー様はサロンM&Aネット事務局までお気軽にご相談ください。

 

売り手・買い手が事業譲渡をご検討すべきパターン

事業譲渡を選択すべきか、居抜きをを選択するべきかの判断ポイントは「損益状況」と「技術者の継続雇用」となります。

前述の通り、事業譲渡の場合は「店舗の内装・設備等の資産に加え、材料や器具・WEB媒体(SNS含む)・お客様情報・サロン名称・スタッフ」までを引き継ぎ「現在の売上と利益を維持できる環境」を含めて売買することになります。
損益状況として黒字サロンであれば、売り手は利益額に応じた売却額の上積みに期待ができますし、買い手としても利益化するまでのコストやリスクが無い状況のサロンを引き継ぐことで、結果的には出店時の総投資額の圧縮につながります。
また、広告媒体やSNSの運用による認知度の向上には費用のみならず時間も必要であることから、買い手は利益化するまでの時間を短縮する(=時間を買う)という理由で事業譲渡を選択するケースが多数ございます。

技術者の継続雇用に関しても、売り手としては「サロン閉店」した際に雇用の維持は困難となりますが、事業譲渡によって雇用も引き継いでいただくことによりスタッフの生活を守ることができますし、居抜き以上の売却額に期待できます。
また、赤字サロンの場合においても技術者の引き継ぎが可能というポイントがあるだけで買い手から価値を見出していただけるケースが多数ございます。
買い手としても新規雇用によって生じる求人費や技術を満たすまでの教育費の削減につながり、結果的には出店時の総投資額の圧縮につながります。

 

売り手・買い手が居抜きをご検討するべきパターン

居抜きの場合は「店舗の内装・設備等の資産を売買」となり、売上を作るための場所(設備含む)だけを売買します。

売り手が事業譲渡を選択した場合は、買い手候補と協議を行い売却先が決定するまでの間はサロンの営業とスタッフ雇用を継続している必要があります。
月々の赤字額が大きく資金的な負担を支えられないという状況に陥ってしまうと、サロンを閉店せざるを得ない状況になりスタッフも退職してしまうため、事業譲渡という選択を選べなくなってしまいます。
また、スタッフ都合の離職が原因でサロンの継続営業ができない場合も多く見られ、このような場合に売り手は居抜きによる売却を選択する必要があります。
これらのことから、事業譲渡という選択肢を選べる状況のうちにサロンM&Aネット事務局までご相談いただくことをお勧めいたします。

買い手が居抜きを選択するのは、スタッフ確保に一定の見込みがあり内装・設備等の初期投資のみを圧縮したい場合や、初めての独立起業で「1から始めてサロン出店のプロセスを学びたい」「独自性を表現したい」という場合に多くございます。

当社では、居抜きをご検討の方向けの専門サイト「サロン不動産ネット」も運営しておりますので、ぜひこちらもご参考にご覧ください。
※サロンM&AネットのIDおよびパスワードにてご利用いただけます。

 

さいごに

サロンM&Aネットは、美容サロン事業を営む皆様の事業承継に関するお悩みを全力でサポートいたします。

M&Aは初めてだから不安だ」という気持ちは当たり前のことです。

私達は美容サロン事業に特化したM&A仲介事業者として、15年以上に渡る豊富なサポート経験がございます。

M&Aに限らず、出店や閉店に関するお悩みやお困りごとがございましたら、無料相談を受け付けておりますので、お電話やお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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